森田屋書店 | 日記 | 先週末享年

八十歳にて実母が永眠した。施設に入所し頻繫に昨今の状況下言い訳する訳ではないけど万一を考えて面会に行けなくて後悔している。晩年は認知機能が低下してしまったけど私には元気だった頃の様々な思い出が脳裏をよぎる。自然が好きで半世紀以上も前からマイバッグを持参して持ち帰り寿司(Kすし)では容器を持ち込んで出来る限り省資源、ごみの排出削減に努力していた。世間からしたら異端で私同様に奇異の眼差しで見られていたのはわかっていたけど今更ながら貴女は私の誇り。思い返せば当時の婚期を逃しそのまま独り身にて定年まで教鞭をとっていたのか。北国から上京して60年、見知らぬ土地で心細く無かったのだろうか。私の前ではいつも気丈に振る舞っていた。今となっては思い出になり残念ながら過去形なのだけど．．．産んでもらい感謝している。あなたが母で本当に良かった。